アリス秘報館

亜璃西スタッフの面々が、その日常を大暴露。秘密のベールが今、明かされる!?
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新刊『監獄ベースボール』発売へ
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    小社ひさびさの新刊が、11月11日に発売となります。
    その名も、『監獄ベースボール〜知られざる北の野球史』。
    なんと、21年の亜璃西史上初となる歴史小説であります。




    帯のコピーは、
    もうひとつの“フィールド・オブ・ドリームス”
    明治期の北海道で、熱闘を繰り広げた囚人たちの物語。
    です。

    まず、タイトルから説明すると、「監獄」とは明治期に
    北海道に造られた特殊な監獄「集治監」のこと。
    これは、北海道の開拓を推し進めるために、全国から
    集めた重罪囚をその労働力に使うという国策によるものです。

    そして「ベースボール」ですが、これは樺戸集治監で
    第3代典獄(集治監所長の役職名です)を務めた大井上輝前
    (おおいのうえ・てるちか)が、囚人たちにベースボールを
    やらせていた史実を指しています。

    北海道の野球事始といえば、明治初期の札幌農学校であることは
    よく知られていますが、明治中期に北海道の監獄で囚人たちが
    野球をしていた事実は、ほとんど知られていません。

    その史実を知った著者の成田智志さんが、アメリカ留学で
    覚えたベースボールとキリスト教を囚人教化に取り入れた
    大井上典獄の半生を追い、書かれたのが本書というわけです。

    著者によると、足を使ってかなり綿密な取材を行なったそう
    ですが、この時代のことは記録が少なく、原稿を書き始める
    までに2年近くの月日をかけたそうです。

    それでも、集治監内でどのようにベースボールが行なわれて
    いたかついては、まったく記録が残っていないとか。
    そこで、その部分については、集治監同士が対抗戦を行なう
    など想像力を働かせて書かれおり、そこも読み処の一つです。

    同時に、石炭採掘など過酷な労役に苦しむ囚人たちを救おうと、
    労役廃止を国に訴えるなど、官吏としての領分を越えた
    行動力まで発揮した、大井上輝前という人物像にも迫っており、
    これまでほとんど光を浴びたことのない大井上という歴史上の
    人物が、生き生きと描かれています。

    ちなみに、大井上は集治監典獄を辞職後、札幌区会の副議長を
    務められたそうで、札幌とも深い縁があるのです。

    なお、装幀は『北海道の歴史がわかる本』の佐々木正男さん
    エディアワークス〉。「赤い人」(当時の囚人は赤い服を着せられて
    いたことから、こう呼ばれました)のイメージから発想いただいた
    デザインです。

    書店の皆様には、黄色い「歴史がわかる本」と並べて売って
    いただけると、うれしいんだけどなあ。
    19:36 | タンキニ五郎 | comments(0) | - | - | - |
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