人の記憶とは、あいまいなものです。
そして、新たに人の顔と名前を一致させて覚えることは、
なかなか大変なことだと思います。
今回はそんな話をさせてください。
現在、平岸ばななは、社内で(じわじわ社外でも)主にあだ名で
呼ばれています。そう聞いて、なんとアットホームな会社だろうと
思われるでしょう。たしかにその認識は間違いではないと思います。
ただ、ばなながあだ名で呼ばれるようになったのには、
ちょっとした訳があるのです。
それまでOさん、と「姓+さん」で呼ばれていたばななでしたが、
入社して数か月が過ぎ、やっと職場(注:仕事ではない)にも
慣れてきたころ、最初の異変が起こりました。
ふいに、からあげ大臣先輩の「Nさん」と呼ぶ声がしたのです。
これは、退職された珍☆幻斎先輩の名前でしたが、どうやら
呼びかけられていたのは、ばななのようでした。
今まで間違われなかったのに、突然、なぜ…。
そして、先輩「Nさん」との呼び間違えは、しばらく続きました。
頻度はそれほどでもないのですが、徐々にばななも自分とまったく
異なる名前に、即座に返事ができるまでになってしまいました。
次の異変は、そんな時だったかと思います。
↑これは、ケンタッキー期間限定商品の「チキンライス」です。
W社長が差し入れに買ってきてくださった時に撮影しました。
この商品、チキンライスがチキンでサンドされた、とてつもなく
W社長が差し入れに買ってきてくださった時に撮影しました。
この商品、チキンライスがチキンでサンドされた、とてつもなく
ボリューミーな一品ですが、撮影技術が未熟なためすごく
おいしくなさそうに見えます。カーネルおじさん、ごめんなさい。
「Kさん」と、かぼちゃキラー先輩の名前がオフィスに響きました。
状況から推察するに、私のことです。
…反応できるので、特別深刻な問題ではないのですが、
次第に「Kさん」と「Nさん」、「Oさん(正解)」が入り混じるように。
さらには、元町マダムの「Oさん」も混ざりかけ…。
見るに見かねたタンキニ五郎先輩と円山マンボ先輩が、
「苗字だから間違うのかもしれない」と解決策を考えてくださいました。
案の一つが、あだ名です。
ひとまず、ばななの友人の多くが使う、私の愛称「○○みん」を提案しました。
当初は却下されたのですが、「試しに使ってみたら意外に呼びやすかった」
と、逆転採用になりました。
おかげで、からあげ先輩の呼びかけも、すっかり○○みんで定着しています。
その後、先輩方以外にも、じわじわとあだ名で呼びかけてくださる方が増え…
今に至ります。ありがたいことですね。
もとは高校生時代につけられたものですが、気がつけば小学生からの友人も
使っているこのあだ名、○○みん。そんなに呼びやすいのかしら?と、
当の私はちょっぴり不思議です。
(つづく)